Saturday 26 December 2015

エチオピアの日本米 その1

エチオピアにも日本米があると聞いてきたが現物にはなかなかお目に掛かれていない。

ある情報によると「エックス ヂグナ X-Jigna(日本晴)」という日本米が作付けされていると言う。1980年代に北朝鮮が稲作を指導していた時に使用された品種とのこと。

その他、数年前まではエジプト米が輸入され市場に流通していたという、話だけで実際は不明、しかし、筆者はエジプト米がジャポニカ米であることは経験上認識している。
以前、メモしたエジプト米については以下のとおり。

今後もエチオピアの日本米を追い求める予定である。

エジプトの日本米

エジプトの米の約8割がジャポニカ米で1917年にYabani(アラビア語で日本という意味)という品種名のジャポニカ米の品種改良が進めら れ、1954年、Yabani M47という品種がNadaと命名され政府栽培奨励品種として全国へ普及した。Yabani M47からさらに品種改良が進められ、Giza171及びGiza172が育成された。

1970年代後半にレイホウという品種がGiza173として導入され、作付け面積が40%を占めたが、1985年にこのGiza173だけがイ モチ病が発生し、1986年から作付けが禁止され、イモチ病耐性品種の改良が行われた。その後が不明だが、日本米がエジプト人に好まれているので何らかの 改良が行われたはず。

某援助機関のwebにエジプトでの日本米の説明があり、稲作分野で技術協力を実施したとあるが、品種改良には触れられていない。果たして誰がこのレイホウ(Giza137)をエジプトへ導入したのだろうか?

レイホウを親とした品種一覧:
この中にはエジプトのことは掲載されていない、そのものだからだろうか、イモチ病耐性品種はどうなったのか情報不足ではある。
http://ineweb.narcc.affrc.go.jp/search/oyahinsyu.html?ineCode=SAI01000

Giza137(レイホウ)、ちょっとしたアルメニアでの日本の発見でした。その他、エジプトではアキヒカリ、日本晴という品種も試験的に栽培が行われたようだ。

No comments: