Wednesday 22 July 2015

「東ドイツカメラの全貌」

東西ドイツ統合は、東独経済の崩壊をもたらした。世界的に有名だったカメラレンズメーカーの東独カール・ツァイス・イエナも例外ではなく、西独ツァイスへ1西独マルクで売却された。

しかし、当時既に西独ツァイスのレンズは一部を除いて京セラが生産していたこともあり、世界的には需要があったものの旧東独でレンズ生産が再開されることはなかった。

今日、眼科で使った検査機器の多くがZeissブランドだった、ドイツ製なのか京セラ製なのかまでは確認しなかったが、東独カール・ツァイス・イエナのことが頭に浮かんだ。

この本、リチャード・クーという一時TVでよく見かけた野村総合研究所のエコノミストも執筆者の一人、90年代に東欧諸国を調査した時に旧東独で一眼レフの発祥の地であるドレスデンのイハゲー社で技術者だったリヒャルト・フンメル氏と出会ったことによる。

構成はフンメル氏の著作を翻訳し、レンズ、マウント、衰退の章を追加し3人の執筆書。フンメル氏以外は、本職ではなく趣味の世界だ。

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