Wednesday 1 September 2010

9月1日新学期-アルメニア

アルメニアの新学期は9月から始まる。特に9月1日は小中学校(10年制)、高校(2年)の始業開始日となり慌しい。小学校では、特に低学年、朝から親が同伴している、新学期の教育方針や必要な教材などを確実に揃えるためだ。

今朝通りかかった近所の10年制学校には首相が訪問していた。恒例の行事で首相が演説(お話)するそうだ。同じ演説内容を他の学校でも代読される。詳細不明であるがアルメニアは教育に対する関心が非常に高く、日本同様、教育環境が良いとされる学校へ子弟を入学させるのに躍起になっている。

チェーホフ学校というロシア語で教育する学校が近くにある。アルメニアの親たちはこぞってこの学校へ子弟の入学を希望するが 狭き門、親がロシア系に限られている。が、祖父母のどちらかがロシア系ということまで持ち出して入学させた輩もいる。また、アルメニア人と言えどもロシア国籍ならば入学資格がある。

とにかく入ってしまえばそれで良し。なぜそこまでして入学させるのか?聞いてみたところ、教育レベルが一般のアルメニア人学校より高く、将来的にはロシア語学校で学んだほうが優位性があるという。当然といえば当然だが。

日本の住まいの近所も同じような状況だ。公立学校は疲弊し将来がないので私立学校へ入学させている。私の住んでいる集合住宅内では小学校でも公立へ通う子供たちは少なく、中学では皆無だ。

アルメニア政府の教育方針は外国語学校を認めない方針で進めら議論になっている。人口300万人足らず、横浜市の人口より少ない小国アルメニアにとって国家主義と将来の経済的な安定とのバランスを取るのは容易ではない。

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